こんにちは、セロリです。
今回もデイビソンインスティチュートのブログ記事をご紹介します。
『ギフテッド?ADHD?それとも両方?』(2021年11月4日付)です。
ちなみにデイビソンはProfoundly Giftedを対象としたアメリカの教育支援組織です。ギフテッドプログラムを提供する学校やヤングスカラープログラムがあり、数年前からはギフテッドのためのオンラインプログラムも始めています。
尚、このブログはあくまで意訳メモです。詳しく知りたいという方は、どうぞ原本に戻ってみてくださいね。(もし誤訳などあれば教えていただけますとありがたいです。よろしくお願いします🙏)
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『ギフテッド?ADHD?それとも両方?』(2021年11月4日付)
ギフテッドの特定とADHDの診断は、数十年に渡り教育上のデリケートな問題となっています。誤診や見逃し、社会的なスティグマ、子供への機会の欠如など、双方ともに懸念を持つ正当な理由がありました。しかしこの二つは差異よりも類似点の方が多く、特に親や教育者が子供にしてあげられるサポートは似ているところも多いです。
次のような子供を考えてみてください。普通の公立の学校で自分が指される前に答えを言ってしまったり、数学のコンセプトはよくわかるのにテストでは単純ミスが多く、クラスの大半は集中していないように見える子供です。この子はギフテッドでしょうか?ADHD?それとも両方?
その子はギフテッドかもしれませんね。知的レベルに合わないカリキュラムの中で同じような課題を急いで終わらせてしまい、刺激がないのでクラスに集中できないのかもしれません。またはADHDかもしれません。衝動性を抑えられず、関心分野でなければ長い間集中することができないのかも。あるいは両方かもしれません。教科全般でバラバラな成果(または平均程度)となって現れます。経験ある教師でさえも、こんな一般的な状況に対処するのは難しいかもしれません。
ギフテッドネス、ADHD、または両方あることを区別することに関して、保護者、教育者、そして子供の発達の専門家には懸念がかなりありました。2E(ギフテッドと発達障害又はLDがある)の存在はよく知られていますが、ギフテッドネスとADHDには似た特徴があることで、この二つを区別するのが特に難しくなっています。
ギフテッドネスとADHDの類似点
ADHDは脳に基づく障害と考えられ、多動、不注意、そして/又は衝動性を特徴とします。専門家は不注意タイプ、多動タイプについて、9つの特性中6つ(または二つのコンビネーション)を一貫して示しているかどうかで診断します。ギフテッドネスも脳に基づいた違いですが、高い知性やクリエイティビティ、そして/又はアチーブメントを特徴とします。ギフテッドネスの診断(訳註:diagnosing)には大学のタレントサーチ、IQテスト、又は標準テストが使われます。ギフテッドの特定には Gifted behavior checklists もよく使われます。
両者とも遺伝子に関係していると考えられていますが、正確な説明はありません。まだどちらとも全ては理解されていないため、特定する遺伝子も確定診断もありません。つまり、全プロファイルを考慮することができる訓練を受けた専門家に診断を委ねるしかありません。どちらも生徒の教育と発達、特に実行機能を向上させるための特別なアプローチを必要とします。両方とも学業、社会的情動の発達に影響が見られます。Jamese WebbとDiane Latimerの研究で述べられているように、コアの特性にはかなりのオーバーラップがあります。
ギフテッドネスとADHDに共通する特徴
どうすれば分かりますか?
上に述べた類似性のために、ギフテッドとADHDを併せ持つ2Eの子供の場合は特に特定が難しいです。このような子供が存在することに関しては専門家の意見は一致していますが、ADHDの子供のギフテッドネスを特定する正式な診断基準も、ギフテッドの子供のADHDを特定する正式な診断基準も今のところありません。専門家は保護者や教育者による行動チェックリストと自身の観察を元に、ギフテッドネスとADHDの両方を評価します。つまり、ギフテッドネスとADHDの特性を区別しようとすると、結局その専門家の判断に委ねられてしまうということです。残念ですが、ギフテッドネスとADHDがどのようにオーバーラップし得るのか、どう影響し合うのかにを考慮するよう訓練された臨床家はほとんどいません。ギフテッドネスと自閉症スペクトラムの違いを区別する場合にも、同じようなことが起こります。
専門家がこの二つを区別し2Eを特定しようとするときの方法は幾つかあります、ある有望な研究によると、2Eの子供において、3つの特別な多動と衝動性の性質(身体活動の調整の困難さ、おしゃべりの調整の難しさ、おしゃべりの順番を待つことの難しさ)がより重度かもしれず、ギフテッドの子供にADHDがあるかどうかの特定に役立ちます。逆にADHDを持つ子供についてギフテッドネスを特定するには、目立ったギフテッドの特徴が他にあるかどうかを考慮することをDeirdre Lovecky’s research は示唆しています。例えば迅速な学習能力、より強い感受性、顕著な発達の非同期性、そして同年代の子供と比べユニークな興味があるなどです。
ギフテッドとADHDの両方と接してきた経験や知識を持つ専門家がその子供を徹底的に評価し、教室内外での行動をホリスティックに診ていくことで、その子が2Eかどうかを特定することができます。
******
以上、後半(サポート部分)に続きます。
今の所の感想ですが、最後の方で、ギフテッドの子供に見られるADHDや、ADHDの子供に見られるギフテッドネスを特定するヒントとなりそうな特性があるという部分が興味深いと思いました😲
皆様はいかがでしたでしょうか。
🤖おまけ🤖
日曜ブランチに息子が作った缶詰サーディン🐟のオープンサンドイッチ。セロリ(!)のみじん切りの時はヒヤヒヤしましたが、指は無事でした🤘

今日も読んでいただきありがとうございます😊
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今回もデイビソンインスティチュートのブログ記事をご紹介します。
『ギフテッド?ADHD?それとも両方?』(2021年11月4日付)です。
ちなみにデイビソンはProfoundly Giftedを対象としたアメリカの教育支援組織です。ギフテッドプログラムを提供する学校やヤングスカラープログラムがあり、数年前からはギフテッドのためのオンラインプログラムも始めています。
尚、このブログはあくまで意訳メモです。詳しく知りたいという方は、どうぞ原本に戻ってみてくださいね。(もし誤訳などあれば教えていただけますとありがたいです。よろしくお願いします🙏)
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『ギフテッド?ADHD?それとも両方?』(2021年11月4日付)
ギフテッドの特定とADHDの診断は、数十年に渡り教育上のデリケートな問題となっています。誤診や見逃し、社会的なスティグマ、子供への機会の欠如など、双方ともに懸念を持つ正当な理由がありました。しかしこの二つは差異よりも類似点の方が多く、特に親や教育者が子供にしてあげられるサポートは似ているところも多いです。
次のような子供を考えてみてください。普通の公立の学校で自分が指される前に答えを言ってしまったり、数学のコンセプトはよくわかるのにテストでは単純ミスが多く、クラスの大半は集中していないように見える子供です。この子はギフテッドでしょうか?ADHD?それとも両方?
その子はギフテッドかもしれませんね。知的レベルに合わないカリキュラムの中で同じような課題を急いで終わらせてしまい、刺激がないのでクラスに集中できないのかもしれません。またはADHDかもしれません。衝動性を抑えられず、関心分野でなければ長い間集中することができないのかも。あるいは両方かもしれません。教科全般でバラバラな成果(または平均程度)となって現れます。経験ある教師でさえも、こんな一般的な状況に対処するのは難しいかもしれません。
ギフテッドネス、ADHD、または両方あることを区別することに関して、保護者、教育者、そして子供の発達の専門家には懸念がかなりありました。2E(ギフテッドと発達障害又はLDがある)の存在はよく知られていますが、ギフテッドネスとADHDには似た特徴があることで、この二つを区別するのが特に難しくなっています。
ギフテッドネスとADHDの類似点
ADHDは脳に基づく障害と考えられ、多動、不注意、そして/又は衝動性を特徴とします。専門家は不注意タイプ、多動タイプについて、9つの特性中6つ(または二つのコンビネーション)を一貫して示しているかどうかで診断します。ギフテッドネスも脳に基づいた違いですが、高い知性やクリエイティビティ、そして/又はアチーブメントを特徴とします。ギフテッドネスの診断(訳註:diagnosing)には大学のタレントサーチ、IQテスト、又は標準テストが使われます。ギフテッドの特定には Gifted behavior checklists もよく使われます。
両者とも遺伝子に関係していると考えられていますが、正確な説明はありません。まだどちらとも全ては理解されていないため、特定する遺伝子も確定診断もありません。つまり、全プロファイルを考慮することができる訓練を受けた専門家に診断を委ねるしかありません。どちらも生徒の教育と発達、特に実行機能を向上させるための特別なアプローチを必要とします。両方とも学業、社会的情動の発達に影響が見られます。Jamese WebbとDiane Latimerの研究で述べられているように、コアの特性にはかなりのオーバーラップがあります。
ギフテッドネスとADHDに共通する特徴
ギフテッドの行動 | ADHD の行動 |
| 課題や活動に集中し続けることが難しい |
非常にエネルギッシュ−睡眠やダウンタイムはほとんど必要としない | まるでモーター駆動のように、いつもとても忙しい |
理解が速い | 問題を言い終わっていないのに、答えを言ってしまう |
衝動的、熱心、元気がある | 割り込んでくる |
話が止まらない/おしゃべり | 話し過ぎ |
実行機能に問題がある | 課題や仕事をオーガナイズするのが苦手 |
絶えず精神的な刺激が必要 | よく気が散る |
どうすれば分かりますか?
上に述べた類似性のために、ギフテッドとADHDを併せ持つ2Eの子供の場合は特に特定が難しいです。このような子供が存在することに関しては専門家の意見は一致していますが、ADHDの子供のギフテッドネスを特定する正式な診断基準も、ギフテッドの子供のADHDを特定する正式な診断基準も今のところありません。専門家は保護者や教育者による行動チェックリストと自身の観察を元に、ギフテッドネスとADHDの両方を評価します。つまり、ギフテッドネスとADHDの特性を区別しようとすると、結局その専門家の判断に委ねられてしまうということです。残念ですが、ギフテッドネスとADHDがどのようにオーバーラップし得るのか、どう影響し合うのかにを考慮するよう訓練された臨床家はほとんどいません。ギフテッドネスと自閉症スペクトラムの違いを区別する場合にも、同じようなことが起こります。
専門家がこの二つを区別し2Eを特定しようとするときの方法は幾つかあります、ある有望な研究によると、2Eの子供において、3つの特別な多動と衝動性の性質(身体活動の調整の困難さ、おしゃべりの調整の難しさ、おしゃべりの順番を待つことの難しさ)がより重度かもしれず、ギフテッドの子供にADHDがあるかどうかの特定に役立ちます。逆にADHDを持つ子供についてギフテッドネスを特定するには、目立ったギフテッドの特徴が他にあるかどうかを考慮することをDeirdre Lovecky’s research は示唆しています。例えば迅速な学習能力、より強い感受性、顕著な発達の非同期性、そして同年代の子供と比べユニークな興味があるなどです。
ギフテッドとADHDの両方と接してきた経験や知識を持つ専門家がその子供を徹底的に評価し、教室内外での行動をホリスティックに診ていくことで、その子が2Eかどうかを特定することができます。
******
以上、後半(サポート部分)に続きます。
今の所の感想ですが、最後の方で、ギフテッドの子供に見られるADHDや、ADHDの子供に見られるギフテッドネスを特定するヒントとなりそうな特性があるという部分が興味深いと思いました😲
皆様はいかがでしたでしょうか。
🤖おまけ🤖
日曜ブランチに息子が作った缶詰サーディン🐟のオープンサンドイッチ。セロリ(!)のみじん切りの時はヒヤヒヤしましたが、指は無事でした🤘

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