こんにちは、セロリです。

前回はADHDを伴う2Eの記事について訳しましたが、それでは自閉症スペクトラムの方はどうでしょうか。ということで取り上げてみます。

同じくデイビソンインスティチュートのブログ記事から
『ギフテッド?スペクトラム?それとも両方?』2022年3月24日付 ↓です。



注)原文ではスペクトラム(spectrum)、自閉症スペクトラム(autism spectrum disorder(ASD))、自閉症 (autism)が混在して使われています。おそらく全て自閉症スペクトラムを指していると思うのですが、念のためここでは原文に忠実に日本語に置き換えました。

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『ギフテッド?スペクトラム?それとも両方?』2022年3月23日付

ギフテッドネスと自閉症スペクトラム(ASD)の関係については、まだ分からないことの方が多いです。DMS-5のASD診断基準は改定が続いていますし、ギフテッドに関しても普遍的な定義はありません。ですから、この記事では二つがどのようにオーバーラップし、我々保護者や教育者ができることは何かということに焦点を当てています。

簡単な例を挙げます

公立校に通う10歳の子供。コンピュータープログラミングが得意、Pythonなどの高度なプログラミング言語を学ぶことに強い関心を持っています。休み時間に友達と遊ぶことはなく、授業でグループワークをするときにはコミュニケーションに困難を感じているようです。

この子はギフテッドかもしれません。同じ興味を持つ子供に出会うことができず、理解力が速すぎてグループワークが難しいのかもしれません。または自閉症なのかもしれません。関心分野では優れるものの、互いに助け合うことは難しいのかもしれません。あるいはギフテッドと自閉症の両方を併せ持ち(2E)、非同期性のプロファイルがあって、誰かにチャレンジされて課題をこなしているのかもしれません。学問的には秀でるものの、休み時間やグループプロジェクトのときには感覚的な負荷によって距離をおいてしまうのかも。事を複雑にしているのは、親や先生、臨床家が子供のプロファイルのそれぞれ違う側面にフォーカスしていることです。

この記事を読んでいる皆さんの多くは、既に強い反応を示しているかもしれませんね。ギフテッドの親は、教師がそれぞれの特徴を誤解しているために誤診される懸念を抱いているかもしれません。ASDと診断された子供の親は、脳神経の多様性を受け入れるために診断が使われるのではなく、むしろ病理的に使われていることに憤慨するかもしれません。そして2Eの子供の親はどちらにしてもレベルに合った教育や学校内のサポートは得られないと感じています。

自閉症スペクトラムとギフテッドネスはどのようにオーバーラップしているか
ASDは脳に基づく違いからくる発達の状態です。幅広い定義ですが、主なフォーカスは社会性やコミュニケーションスキルの問題、常動行動など『制限された反復運動』です。診断にはDSM5が使われます。

ギフテッドネスも脳に基づく違いと考えられます。一般的に高い知性とクリエイティビティ、アチーブメント(訳註:達成すること)という特徴があります。大学のタレントサーチ、IQテストまたは標準の学力テストが診断に使われます。ギフテッドチェックリストもギフテッドの特定によく使われます。

ハイリーギフテッドはハイアチーバーとは限りません。強烈または過度激動的と言われることが多く、感受性や実行機能の課題を持ちます。ASDの生徒と同じぐらいです。そして両者とも、社会的な関係性には困難を感じるかもしれません。

ギフテッドネスとASDの行動チェックリストの共通の特徴

ギフテッドネスのサイン

NAGC&デイビソンより)

自閉症スペクトラムのサイン

CDCより)

ユニークな興味に熱心になる

強迫観念がある

同じ年の子供と繋がりにくい

他人の立場に立つのが難しい、または興味が持てない

自分や他人に高い期待をかけるため、しばしばフラストレーションを感じる

他の人の感情を理解することが難しい、または自分の感情を話すことが難しい

遊ぶときは厳格なルールに従う

『ごっこ』遊びや相互に関わるゲームはしない

実行機能に課題がある

ルーティンが変わったときに、対応するのが難しい

知覚過敏性がより大きい

物の匂い、味、見た目、感じ、音の仕方に異常な反応を示す

衝動的、熱心、活発

多動、衝動的、および/または不注意な行動


ASDとギフテッドネスの違い
『特定の興味への強烈な関心』や『社会的相互関係を持つことの困難さ』のような特性はコンテキスト(訳註:状況や背景、事情など)によって異なる表現がされるため、ギフテッドかASDかを特定するのが一層難しくなっています。例えばギフテッドネスについて話すときには『熱狂的な』という言葉が”強度”を表現するために使われるのに対し、ASDについて話すときには『強迫観念』という言葉が使われています。

ギフテッドネスも自閉症もスペクトラムであり、はっきり区別できる人もいるかもしれませんが、一部の行動は曖昧すぎて、追加の情報やコンテキスト、専門家の意見を必要とするかもしれません。”ギフテッドネスとADHD”の記事の中で議論したように明確に特定するための診断法はなく、むしろ子供の学習プロファイルを理解するためには、十分な経験のある専門家、特にギフテッドやASDの子供に携わった経験がある人が全体的に評価する必要があります。

表面上は同じに見える行動でも、専門家はその動機やコンテキストを考慮します。例えばギフテッドもASDも同い歳の子達と関わることは難しいですが、ギフテッドの場合は同い年の子達に期待し過ぎたり話題を深く掘り下げ、友情をより深めたいと望むために友達になるのが難しいのかもしれません。一方で自閉症の場合には社会的な繋がりを望むものの、表情を読み取ったり、感情を表現したり、相互の関わりを持つことが難しいのかもしれません。

ASDのもう一つの指標は、症状の強さ(訳註:Severity)と生活全般に対しての影響です。Dr.Melanie Crawfordが論文で指摘しているように、症状が長期に渡り精神的苦痛を引き起こして日々の生活に支障を来たしているならば、専門家にかかるべきです。症状の強さを評価することは2Eかどうかを特定するのに役立ちます。ギフテッドネスだけでは症状の「強度」を説明しきれない可能性もあるとEmily Kircher-Morris, LPCは述べています。

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以上です。次回はどのようにサポートするかを読み取ってみたいと思います。
(ざっと訳してますので、誤訳があれば教えていただけますと助かります🙏)

🤖おまけ🤖
ドイツ系のパン屋さんで大きなカンパーニュを買ってきました。4日ぐらいで食べ終わるかなぁ🙄
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